【坂本昌行】タップダンス初心者からみた『TOPHAT』みどころ※ストーリーのネタバレはなし
とうとう明日で東京公演は終了となるTOPHAT。
私は坂本昌行に恋をすべく、この公演のためにエステサロンに通い、
パーソナルメイクレッスンを受け、いつもより高めのラインの化粧品を買いました。
既にこの時点で恋してますね。恋をするなら坂本昌行。恋するって楽しいですね!
私はこのミュージカル、運よく3回も入る事が出来ました。
そこで、千秋楽や大阪公演を観劇予定の方に向けて、
タップダンス初心者*1から見た、
タップダンス的なみどころについて紹介します!
- 最高難易度のダンスは1幕のラストで!M8『Top Hat,White Tie and Tails』
- なだらかなリズムに見せかけて、足が相当疲れる動き。M3『No Strings』
- 2人の息が合わなければ大事故になるM6『isn't this a lovely day』
- メインキャストがいないシーンほど、オペラグラスを!
最高難易度のダンスは1幕のラストで!M8『Top Hat,White Tie and Tails』
どのシーンか、ストーリーのネタバレが極力ないようにお伝えすると、
アンサンブルの方がジェリー・トラヴァースの名前を高らかに呼んだ直後の曲です。
ジェリーとアンサンブルの群舞ですね!
ストーリー的にも見どころな場面だけあって、ダンスの気合いの入れ方も違います。
特徴的なのは、手先を使った振り付けが多いことと、ステッキ使いが多いこと。
M1『Top Hat Overture』でもステッキ持ってますが、ステッキもタップのリズムの一つとして扱ってるのはこっち。
誤解されがちですが、タップダンスは脚の動きよりも手やその他の動きの方が難しかったりします。私もレッスン中の7割が手の振りの注意です。。。
この曲の中で、アンサンブルが少し抜けて坂本さんのソロが少しありますが、その部分のステッキと足のリズムがまったく違う状態で踊る部分は相当練習が必要です。アンサンブルがいないせいでごまかしも効かないので…
逆に坂本さんが抜けてアンサンブルだけになった時のダンスは言わずもがなゲロムズなので、是非一瞬たりとも見逃さないようにしていただきたい一曲です!
なだらかなリズムに見せかけて、足が相当疲れる動き。M3『No Strings』
こちらのシーンはすでにあらすじが出ているので書くと、ホテルに着いたジェリーが一人で踊る曲です。デイルとの出会いのきっかけとなるシーンです。
小道具は帽子掛けぐらいで派手さはないのですが、凄くテクニックが必要なステップを多用しています。難しいのは勿論、脚がつりそうになるんですっ…!
既に観劇した方や、このシーンに関してはネタバレOK!って方は動画を見てほしいのですが、
ここの2:30あたりのステップがとくにやばいです。
地味に見えるかもしれませんが、ここまで音がなめらかで、しかも音量もリズムも一定にするのは練習だけでなく、脚の筋肉も必要です。
2人の息が合わなければ大事故になるM6『isn't this a lovely day』
ジェリーとデイルの2人で踊るダンスです。
はっきり言ってしまえば、ステップだけを見ると全タップで一番難易度が低い一曲。
しかし、いかんせん2人の距離が近い!
タップシューズは靴底に鉄板がついていて、それで床を叩いたり蹴ったりすることで音を出します。
つまり、蹴られたり踏まれたりすると死ぬほど痛いです。
私は一度ダンス中に、右足で思いっきり左足の親指を踏んでしまったことがあるのですが、暫くまともに踊れないくらいの痛みでした…
そんな中あんなに身体を近づけてステップ踏むのは相当な緊張感!一歩間違えれば大惨事です。
坂本さんと多部さんの努力とコンビネーションがあるから成立するナンバーです!
メインキャストがいないシーンほど、オペラグラスを!
これはどの曲っていうものではないのですが、
もし、オペラグラスをメインキャストの動きや表情を観る為だけに使っているのならば非常にもったいない!! ってことを声を大にして言いたい~~!
今回のアンサンブルは、ダンスに定評のある布陣を揃えているようで、
メインキャストがいるかいないかでダンスの難易度が全然違うのですよ…おっそろしいほど難しいダンスを、キラキラの笑顔で、あの人数で寸分狂わぬ動きで実現しているのです…!
是非、オペラグラスで彼らの脚を見てほしい!どんなに凄い動きをしているのか、目に焼き付けてほしいです!!
以上です!
TOPHAT、V6ファンとしては勿論、タップダンス経験者としても本当に楽しめる良質な作品でした。
明日の東京楽と大阪公演も素敵なものになることを願っています♪
*1:週1回のレッスンを1年半程度受けています